• 2016.01.24 Sunday
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きょうの発言第5回  「薩州墓」のお寺
きょうの発言第5回 「薩州墓」のお寺

  「川尻十五寺」と言われるほど、熊本市南区の川尻地区には数多くの寺院がありますが、加勢川沿いにある無動山延寿寺(えんじゅじ)は「薩州墓(さっしゅうばか)」で知られています。
明治10(1877)年の西南戦争「田原坂の戦い」では一日に32万発もの銃弾が飛び交い、両軍に多くの犠牲がでました。遺体は北区植木町を中心とした官軍墓地や薩軍墓地に埋葬されています。その史実を伝える「田原坂資料館」は現在、市が4億円超をかけて改築中で、今年11月には戦跡を一望できる展望台を備えた新資料館に生まれ変わります。

  西南戦争での薩軍戦傷者は、兵站(へいたん)基地となった川尻町にも運ばれましたが、亡くなった兵士の仮埋葬を引き受けるお寺はなかなか見つかりませんでした。薩軍不利の戦況をみて、後難を恐れたのです。しかし、延寿寺の第30代住職伝弘応師(でんこうおうし)は「死者を成仏させ、供養をするのは僧の務め」と言って、3月2日より4月4日までに薩軍の戦死者853人を寺領に埋葬しました。延寿では毎年4月第2日曜日に、薩摩、大隅、日向の出身者でつくる「熊本三州会」と地元住民が参列して薩軍戦没者慰霊祭が行われており、今年で100回目を迎えます。
今、「西南戦争の歴史史跡を日本遺産にしよう」という構想が持ち上がっています。田原坂、熊本城、川尻を点でなく面でとらえ、地域活性化や観光振興に生かそうというものです。この構想が構想で終わることの無いように願わずにはおられない。
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